想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

友情の片思い

短大の時に出会ったから、
その人は、40年来の友人ということになる。
が、卒業してから、頻繁にあっていたわけではない。
むしろ、全然会っていなかったという方が正しいかもしれない。
前回あったのは、半年前、その前は、10年前、
その前はその何年か前・・
電話さえ数回しかしていないのだから、
友人なのだろうかと思うくらい。

過去にあった時だって、私から連絡して会った。
その前もそう、そのまた前もそう。
短大時代もどこかに行く時にはいつも私が誘っている。
いつだって私からだ。
4人グループで会う時も私からだった。
当時から私がみんなを誘って遊びに行っていたから、
私が言い出しっぺになる役目と、皆は思っているのだろうか。
もし私から誘わなかったら、会うことなんかなかったんじゃないか。
歳を取って、もう自分が会いたいと思わないなら
無理をして会うことはしないと決めた。
そこで残っている短大の友人は、彼女だけになっていた。

懐かしい桜田淳子の歌に
"電話してるのは私だけ あの人から来ることはない"というのがある。
まさに、これは友情の片思いだ!
もし会いたくも無いのに、私が連絡するから
しょうがなく会ってくれていると思うと、
なんだか寂しいような気がしていた。

一昨日、彼女からLINEに
今夜電話してもいい?という内容のものが入った。
生憎、帰りが遅くなる日だったので、
お互い都合のいい日を決めてその日は終えた。
彼女から動いたのは、初めてじゃないかな?????
気は強いが内向的な彼女は、いつも受け身だったのに、
いろいろなことがあり、積極性が出てきたのかもしれない。
何より、友情の片思いじゃなかったことが、うれしかった。

歳を取ると新たな友人は出来にくくなる。
私には大切な友人が、ふたりいる。
それがわかっただけで、私の老後はちょっとバラ色だ。