短大の時に出会ったから、
その人は、40年来の友人ということになる。
が、卒業してから、頻繁にあっていたわけではない。
むしろ、全然会っていなかったという方が正しいかもしれない。
前回あったのは、半年前、その前は、10年前、
その前はその何年か前・・
電話さえ数回しかしていないのだから、
友人なのだろうかと思うくらい。
過去にあった時だって、私から連絡して会った。
その前もそう、そのまた前もそう。
短大時代もどこかに行く時にはいつも私が誘っている。
いつだって私からだ。
4人グループで会う時も私からだった。
当時から私がみんなを誘って遊びに行っていたから、
私が言い出しっぺになる役目と、皆は思っているのだろうか。
もし私から誘わなかったら、会うことなんかなかったんじゃないか。
歳を取って、もう自分が会いたいと思わないなら
無理をして会うことはしないと決めた。
そこで残っている短大の友人は、彼女だけになっていた。
懐かしい桜田淳子の歌に
"電話してるのは私だけ あの人から来ることはない"というのがある。
まさに、これは友情の片思いだ!
もし会いたくも無いのに、私が連絡するから
しょうがなく会ってくれていると思うと、
なんだか寂しいような気がしていた。
一昨日、彼女からLINEに
今夜電話してもいい?という内容のものが入った。
生憎、帰りが遅くなる日だったので、
お互い都合のいい日を決めてその日は終えた。
彼女から動いたのは、初めてじゃないかな?????
気は強いが内向的な彼女は、いつも受け身だったのに、
いろいろなことがあり、積極性が出てきたのかもしれない。
何より、友情の片思いじゃなかったことが、うれしかった。
歳を取ると新たな友人は出来にくくなる。
私には大切な友人が、ふたりいる。
それがわかっただけで、私の老後はちょっとバラ色だ。