想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

中学生の私達を見ている

一年ぶりにやっと会えた、
中学校のブラスバンドで一緒だった彼女は、
卒業して43才の時に再会してからの友人だ。
コロナでなかなか会えないでいた。
やっと、いつものコメダ珈琲店で会えた。
ときどきメールはしていたが、
一年ぶりということで、
どれだけ話をするだろうと思っていたが、
気が付けば、介護や病気や終活の話が多く、
なんか楽しい話で締めたいね、と言いつつも、
最後までそんな話で終わった。
久々のイベントだったのに、
部屋に戻ってから楽しかったぁ~という感じが無い。
どうしてなんだう。

朝、久々に会うのだからとオシャレした。
いつもより念入りに髪を巻いてハーフアップにして、
メークアップも決まった!
今日こそは、彼女から「オシャレ」「若くなった」
そんなお世辞を期待していた。
それが一言も無く、やっぱり歳には勝てなかったか…と。
私もまた彼女に、「オシャレだね」とか、
「若く見える」と一言も言ってない。
今回だけじゃなく、ここ数年はずっと言ってない。
確実にお互いお世辞をわざわざ言おうと思いつかないくらい
老いているのかもしれない。

でも、職場に行けば、マスク効果もあって、
また高齢者の中ということもあって、
「若い」「かわいい」の言葉のシャワーを毎日浴びている。
それが事実でないにしろ、言われ続けていると
職場以外でも言われて当然みたいな気持ちになっていたのだ。

彼女は、中学の頃、お人形のようにかわいくキレイだった。
私は彼女を見る時、昔の彼女と比較してしまっているのだろう。
誰にでもすぐ褒め言葉を発してしまう私なのに、言葉が出てこない。
彼女もまた、けっして美人ではないがピチピチの私を覚えている。
旧友に容姿を褒められたいという願いは、
この先なかなか叶えられそうにない。