想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

隣の芝生

いつもの勤務場所とは別の物件に行った。
入社したばかりの頃も、二日間ほど他の物件に行ったことがある。
今の場所がメインになって、初めてのこと。
ある程度仕事がわかるようになった今、
他の物件を見ることは、少し愉しみだった。

今回一度切りの説明で、次回から一人で担当するという。
いつもながら厳しいことをさせる会社である。
そこの責任者でもあるコンシェルジュは、30代の女性。
親子ほど違う年齢差を感じさせない人、
ポジティブで器の大きな人、第一印象で好感を持った。
でも、長く付き合ってみないとわからない。
今の職場に入って、用心深くなった。
人間関係が複雑な職場だから。

今の職場で一番長く関わっているリーダーが
それはそれは、いわゆる"面倒くさい"人で、
普段から仕事より彼女の言動にストレスを感じていた。
彼女が話す他のコンシェルジュの人柄は、全て「悪い」。
知らない人なら偏見を持つだろう。
当人に会って初めて、違うということを知る。
他人のことを悪く言う人は、悪い面しか見えていないのだ。
ネガティブな彼女には、良い面が見えないのかも。

何度も言うが、
人の出入りの激しい職場は、
すぐ辞める人より、元々いる人間に問題がある。
仕事の内容云々じゃない。
元々いる人間をなんとかしないと
新人が入っては辞め、を繰り返すだけだ。
そこに管理職が気づくかどうかなのだけど・・・・

さてさて、いつもの職場に戻った私は、
新しく行った物件の感想を聞かれても、
コンシェルジュは、いい人だったなんて、言わない。
いい環境だったなんて、言わない。
入居者様に気を遣い、同僚にも気を遣い、
気遣いだらけの仕事を続けていくには、
貝になり、自分がやるべきことを果たすだけ、というキモチで、
今日も職場に向かう。