いつもの勤務場所とは別の物件に行った。
入社したばかりの頃も、二日間ほど他の物件に行ったことがある。
今の場所がメインになって、初めてのこと。
ある程度仕事がわかるようになった今、
他の物件を見ることは、少し愉しみだった。
今回一度切りの説明で、次回から一人で担当するという。
いつもながら厳しいことをさせる会社である。
そこの責任者でもあるコンシェルジュは、30代の女性。
親子ほど違う年齢差を感じさせない人、
ポジティブで器の大きな人、第一印象で好感を持った。
でも、長く付き合ってみないとわからない。
今の職場に入って、用心深くなった。
人間関係が複雑な職場だから。
今の職場で一番長く関わっているリーダーが
それはそれは、いわゆる"面倒くさい"人で、
普段から仕事より彼女の言動にストレスを感じていた。
彼女が話す他のコンシェルジュの人柄は、全て「悪い」。
知らない人なら偏見を持つだろう。
当人に会って初めて、違うということを知る。
他人のことを悪く言う人は、悪い面しか見えていないのだ。
ネガティブな彼女には、良い面が見えないのかも。
何度も言うが、
人の出入りの激しい職場は、
すぐ辞める人より、元々いる人間に問題がある。
仕事の内容云々じゃない。
元々いる人間をなんとかしないと
新人が入っては辞め、を繰り返すだけだ。
そこに管理職が気づくかどうかなのだけど・・・・
さてさて、いつもの職場に戻った私は、
新しく行った物件の感想を聞かれても、
コンシェルジュは、いい人だったなんて、言わない。
いい環境だったなんて、言わない。
入居者様に気を遣い、同僚にも気を遣い、
気遣いだらけの仕事を続けていくには、
貝になり、自分がやるべきことを果たすだけ、というキモチで、
今日も職場に向かう。