想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

介護士とお金

サ高住のコンシェルジュとして働くことになった時、
一番心配していたことは、緊急対応だった。
救急車を呼んだことが無い、
高齢者の接し方もわからない、
だいたいコンシェルジュ自体が
どんな役割をするものかさえ、教えられていなかった。
こんなパートが一人、管理室にいて、
何かあった時心配で不安だったのは、
私だけではなく、入居者様の方だったと思う。
もうすぐ半年が経とうとしている。
入居者様の突然の死、緊急対応、コロナ対応・・・
慣れない不安の中、次から次へと「事件」が発生し、
今は、何が起きても驚かない、という気持ちになっている。

三が日の勤務の時、管理室に入居者様(奥様)がいらして、
同居のご主人がお世話になっているということで、
差し出された物、この時期だけに、お年玉袋だった。
金券は受け取ってはいけないと思い、
強く断ったが、それ以上言っては
気分を害されると思い、いったんは受け取った。
千円二千円位だろう・・という甘い考えもあった。
以前、コロナで迷惑をかけたと仰る入居者様から
商品券(二千円)を受け取ったことがある。
リーダーが受け取ったと聞いて。

家に帰って中を見たら、五千円だった。
さすがにこれはダメだと思い、課長に電話したら、
ご家族を通して返したら良いとのアドバイスを貰い次の日返した。
奥様は、お詫びの言葉と一緒に「堅いんだから」と仰った。
新入りの私が貰うくらいだから、
リーダーも貰っているだろう。
私に「堅い」ということは、
返した人がいなかったということ?

こういう仕事をしていて、
平気でお金を貰う人は、信用が出来ない。
人の悪口しか言わない人も信用出来ない。
ここで働くようになって、仕事のことより
やっぱり「人」にストレスを感じる。
他の職場と同じように。