去年から新しいことにチャレンジしていたのかもしれない。
ストレス解消で始めたカラオケのこと。
当初は、点数や全国の順位に拘っていた。
そもそも、カラオケなんて、そんなものだと思っていた。
音やリズムが合っているか、
低音でも高音でも声が出ているか、
歌詞と音がズレていないか。
歌手じゃないんだから、それでいいと思っていた。
自分が歌って気持ち良ければいいと思っていた。
年上の友人でカラオケの好きな人がいて、
大会に出場したり、CDを出したりしている。
一度一緒にカラオケに行ったきり、行っていない。
彼女の歌う歌と私の歌う歌と
ジャンルが違い過ぎるのと、
根本的に歌う姿勢が違い過ぎて、楽しめなくて。
彼女の歌には心がある。
私には無いのだ。
彼女に指摘され、最近漸くその意味がわかり、
歌い方の研究を始めた。
姉家族に録音したものを聴いて貰ったら、
義兄からは、歌番組の録音だと思われた。
姉からは、感動したと言われた。
少しずつ、私の歌に心が現れるようになってきたのかも。
自分の身体の各器官を使って、
感情を表現するなんて、考えたことも無かった!
文章や色で表現することは得意な方だったが、
声で表現するなんて!!!
そういう意味でこの歳になって、
初めて気づき、挑み始めた。
カラオケボックスで動画を撮り、
家に帰って聴き直す。
他人事のように愛や恋を歌っている声に、まだまだだと思う。
休日に少しでも時間があればカラオケに通い、
大きな声を出し、腹式呼吸とはなんぞやとか
ビブラートってこんな感じかな、
といろいろ試している。