気を遣う、というのは、体のどこの部分を使うということだろう。
たぶん、脳なのだけれど、
心の場所と同じように、何処ってはっきりしてない感じがする。
休日は、気疲れてグッタリしている。
サ高住という、高齢者住宅。
高齢者ということで、身体に気遣い、心にも気遣い、
それがコンシェルジュの仕事と言えば仕事なのだ。
ついでに入社してまだ慣れていない調理師にも気を遣う。
愚痴や不満に付き合っている余裕などないのに。
人間関係では実にクダラナイことで揉めている。
クダラナイと一笑してしまったら悪いが、
そんな小さなことに気を取られているくらい、
簡単な仕事、作業しかしていないのかと思う。
入居者の方々の中でも、問題と言えば、
例えば、食事の席のこと。
いつもの自分の席に
他の方が座っているとか等々…自由席なのに。
高齢者は頑固で融通が利かないので、
ちょっとしたことがトラブルになる。
時間を持て余しているから、
些細なことを問題にする。
暇で暇で仕方なく、身体に異常があればすぐ病院通い。
嫌、けっしてそれを非難するつもりはないが。
この私、もし働かなくてもいい生活をしているなら、
きっと身体のちょっとした異常をみつけ病院通いをするだろう。
実際、病院に行った方がいい症状がいくつもある。
でも、行ってない。
そんな時間が無い。経済的にそんな余裕も無い。
要は、時間とお金に、余裕があるか無いかの違い。
時間とお金と安心な老後のある入居様と代わりたいだろうか??
いいえ。
私には、あの方たちの持っていないものがある。
若さ(入居者様に比べての)と自由。
あの建物の外で自由に生きている暮らしがある。