想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

サ高住コンシェルジュのプライド

今年初のM住宅(メインの職場ではない)勤務。
今月もシフトに5日間も入っていて、
相変わらず都合良く使われているな、と思う。
それでも、入居者の方は良い方ばかりなので、
嫌な気持ちなど全く無い。
スタッフは、いろいろ気を遣う人がいて疲れるが。

電話が鳴った。
ナースコールではなく、お部屋から携帯電話でかけている。
いざ!出動の時、無事でいるようにと祈る。
ドアを開けて入っていくと、
居間のソファーの横で起き上がれないでいる入居者。
彼女は80代で、普段杖を使って歩いている。
トイレで転倒し、身体を自力で引きずりながら、
ソファーまで辿り着いたらしい。

私を見るなり、(私では)持ち上げられないと言う。
確かに体重50㎏以上ある人を
持ち上げられる自信など無い。
実際、最初に持ち上げようとした時、ビクともしなかった。
私(の体格)では、持ち上げられないと、何度も何度も言う…
でも、ここで諦めて、助けを呼ぶわけには行かない。
転倒した入居者を一人では助けることが出来なかった、
なんて思われたくない、言われたくない。
もともとM住宅のコンシェルジュは、介護的な信頼が薄かったし。
(新しく入った責任者は、介護士だったので、
最近は信頼されてきていると思うが)

再び、持ち上げにトライする。
その前に靴下を脱いで裸足になって貰った。
足が滑らず、踏ん張ることが出来ると思ったから。
腕を私の首に回して頂き、1・2・3で持ち上げ、
ソファーに腰かけて頂くことが出来た!
持ち上げる時は、首に腕を回してもらったらいいという、
退職した元リーダーの教えが生きた。
仕事じゃなかったら、諦めているくらい重かった。
M住宅で持ち上げたのは、これで二度目だ。

少しは信頼して貰えたかな?