想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

辞めることは逃げることじゃない

俳優 三浦春馬さんの死が、心から離れない。
ファンだったというのではないが、
TVで見る度に、この人にまっすぐな目で
見つめられたら、誰だって好きになるだろうと
思わせる、ものすごく魅力のある人と思っていた。
それにしても、どうしてここまで、引きずってしまうのか?
それは、自分の中に何か共感するものが
あるからなのではないか?

彼があんなことをしてしまったのは、
誰かのせいとか、失恋とか、そういう
はっきりとした「人」のせいではないと思う。
忙し過ぎて、自分を見失う時間があまりに続き過ぎたせい?
そして、他人に弱い面や悪い面を見せられないところ
真面目過ぎるなどの性格的なもののせい?
それは、家庭環境や、幼少期から大人の世界に
いたためもあるのだろうけど。

春に私が会社を辞めたのは、
これ以上ここにいたら、手に障害が残り
働き続けることはおろか、
死ぬまで不便な生活をすることになるだろう、と思ったから。
手(身体も)がそこまで壊れかけたのは、
仕事量が半端なく多かったからだ。
それを会社側(支配人)は、認識出来ず、
同じ部署の同僚からの援助もなかった。
それどころか、近くにいたのは足を引っ張るような人。。。
「出来ない」とか「大変だ」とか言う言葉を
言いたくない負けず嫌いの性格だから、
身体を壊しながら黙々と働き続けていた。
ある日、あることがきっかけで、
これ以上はムリだ、と私は辞める決心をした。

彼は、辞めることが出来なかった。
俳優という仕事は、誰にでも出来る仕事ではない。
彼にしか出来ない仕事の中で辞められなかった。

あの日に戻って、クローゼットに吊るした何かを
切ることが出来れば・・
哀しい。