想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

進みたいように道は続くものかも

仕事が決まって、出勤日が決まるまでの日というのは、
単なる無職の日と違って、
心に余裕があり、いい休日と言っていいだろう。
少しの不安と緊張感は、ある。
また新しい仕事に挑戦するのだから。

私が応募したのは、マンションの管理人、つまり
受付雑務もする"お掃除おばさん"だった。
ついに、清掃の仕事をするようになってしまったか…
面接担当の方が言ったように、
清掃の仕事を下に見ている自分がいた。
理想の仕事を求めて、勉強したり資格を取ったり、
努力した日々を思い出し、悩んだ。

悩んで落ち込んだ夜
疎遠になっていた短大時代の友人に電話をかけた。
彼女は、だんなさんがギャンブルで
借金を作ったのがきっかけで離婚した人だ。
それまで絵に描いたような順調な人生を歩んでいた。
離婚後、工場で働き出したことまでは知っていた。
その後連絡していなかった間に、
介護職の仕事に就き、今は看護助手で正職員となり、
ボーナスも貰っていると話してくれた。

「大変だったね!よく頑張ったね!」
私は心から彼女を尊敬した。
彼女の話を聞きながら、清掃の仕事が恥ずかしいと
悩んでいた自分が恥ずかしくなった。
私も頑張る!と思った。

後日、再び仕事の打ち合わせに行った。
会社の幹部を含めた数人と面接をして、
介護の資格を持っているということで、
サ高住のマンションのコンシェルジュの方の仕事を勧められた。
話し相手・見守りがメインの仕事で、身体介助や夜勤が無い。
身体介助や夜勤の無い介護の仕事を探していたこともあって、
願ったり叶ったりと思った。

楽な仕事のように言われるが、実際は大変だと思う。
いろんな人間相手の仕事だから。
でも、これまでのように頑張り過ぎず、
自分なりのコンシェルジュ像をイメージして励んで行きたい。