想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

採用と不採用の分かれ道

有休消化で休んでいた4月が過ぎ、
今日から、めでたく(?)失業者だ。
退職すると決めた時、まさかコロナの影響で、
外出自粛期間に入るなんて思ってもいなかった。

予想外だった。
予想外のことは起きるもので、
誰が悪いとか言っててもしょうがない。
そうなってしまったのだから、
これからどうしょう…と考えていたい。

10万円の一律給付があるということは、
それに関わる求人があるはずだ。
そう思っていたら、早速、見つけた。
作業内容を見ると、私なら出来る、と思った。
でも、応募は躊躇う。
若い職員は、たとえ事務経験が無い人でも
若い人の方が使いやすいと思って採用するだろう。
不採用通知を貰って、
無駄に求職の意欲をなくしたくはない。

職を求める側と、人を求める側とは、基準が違う。
求職者が「出来る!」と自信満々で応募しても
採用されるとは限らない。
本当に出来るかどうかは、求職者じゃなく、
相手が判断することだから。
能力のあるなしより、
採用したい人かどうか、ということの方が大事。
つまり、面接者に「この人と一緒に働きたい」
と思わせる人が採用されるということ。

約20年前、パソコン講師の募集に応募した。
まだ誰でもパソコンが出来る時代、というのではなかった。
パソコン関連の仕事は、
若い、それも男性が有利な時代だった。
採用されてから、後で聞いた話だが、
パソコン関連とは言っても、
講師という仕事上、"人あたり"で選ばれたようだった。
「この人に教えてもらいたい」と思わせる雰囲気があったということ。
持っている資格で選ばれたのではなかった。

反対に、誰でも受かりそうな大量募集で
不採用になった経験もある。
面接で、簡単な作業をバカにしたような発言を
してしまったからだと思う。
たとえ心の中で、「こんな仕事」と思っていても、
絶対、それを悟られてはいけない。

たくさんの求職活動から学んだことは、
面接では、能力より、
"この人と働きたい!と思わせる雰囲気が大事"ということ。
人と関わることの少ない仕事の場合は、
この限りではないけれど。