愛犬を抱きながら、広い自宅の庭を眺めている年老いた自分…
老人ホームで若い人に助けられながら生活する年老いた自分…
多くの人の老後というのは、
後者のパターンが現実的だろう。
私の老後のイメージは、そのどちらでもない。
あえて例えるなら、
隠せないシワと白髪、という姿で
元気に笑顔で「いらっしゃいませ」と野菜を売るおば(あ)ちゃん…
元気に働き続ける老後こそが、理想なのだ。
私は、一度も家庭に入ったことが無い。
職に就いているか、いないかという人生だった。
結婚して子供を産んでというのが普通だとしたら、
普通じゃない道を歩んでいる。
今の時代なら、そんなに珍しくないかもしれないが。
"おひとり様"というと、なんだか格好よく聞こえる。
実際は「孤独死」とか「生活苦」とかの言葉が
歳を取るにつれ、現実味が増してくるようだが。
でもそれは、"おひとり様"に限ったことだろうか?
老後は、皆、誰でも平等に、
若い頃にはなかった悩み、苦しみ、不幸を抱えることになる。
"生きる、ということは、
結局、
身の回りに起きる問題を
一つ一つ、
自分の能力に応じて解決していくことだ、と思う"
『すてきなあなたに』(大橋鎭子著)から
どれだけの力が身についたのだろう。
どれだけ学習しただろう。
世の中が日常を取り戻した時、
私も新しい日常を始めていたい。