たぶん、私はこの街一番の早起きだ。
キッチンでそおーっとそおーっと準備して、
コーヒーの上に、お湯を数滴落とす。
広がる香り。コー匕ーは味よりこの香りがいい。
至福の時だ。
辞めてから、身体の様々な不調に悩まされ、
病気なのか、老化なのか、
わからないまま過ごしていた。
最近になって、足の柔軟性が戻り、
腰痛が消えていることに驚いている。
起床時の原因不明の軽いめまいがあるだけだ。
人間の身体ってホント不思議だ。
ストレスが原因だったのだろうか。
働ける状態じゃないのに、働こうとする心があり、
脳が誤作動を起こしたのだろうか。
脳梗塞で入院した時に、同室の人を見て、
いろんな症状があることを知った。
脳の誤作動で4本の手足が勝手に大きく動く人、
若年性認知症で、いろんなことを忘れていくのに、
2週間後に会いに行った私のことは覚えていた人とか。
原因が脳にあると、どんなに医学が進んでも、
諦めるしかないのだろうか。
義兄のパーキンソン病を思うと、くそぉっ!と思う。
なんで!なんで!と思う。
それは誰よりも本人が思っているだろうけど。
原因がわからないで発症するなら、
突然治ることもあるんじゃないの?と思う。
私の左手が、術後2年経っても治らなかったのに、
術後7年の年の、父が他界した日に治った。
そんな奇跡を経験した。
だから、義兄も…と思っている、思いたい。
世の中にどれくらいの人が奇跡を期待して待っているだろう。
奇跡を起こすメソッドは、経験した私にもわからない。
ただ、奇跡的に治ることは絶対ある、とだけ言える。