想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

「オシャレ」は長続きしない

40代から60代のことを"ミドルシニア"と言うらしい。
なんでもカタカナにすれば、カッコイイと感じる日本人の私は、
ちょっとうれしい。

「若いね」とか、「カワイイね」と言われることが
素直に喜べなくなる年代になった。
でも「オシャレだね」は、誰でも喜ぶ褒め言葉だ。
このオシャレと感じる感覚について、考えてみた。

いつからだろう、ワンピースの時も、
プリーツスカートの時も、スニーカーを履くようになったのは。
ドレッシーな装いの時には、パンプスという観念がなくなっている。
地下鉄に座って、周りの人の足元を見ると、
老若男女問わず、スニーカーを履いている率が高い。
昔の、スーツに革靴、スカートにパンプスという常識は
とっくに無くなっている。

私が小一の時、新築した我が家の食卓は、カウンターだった。
豪邸でもない普通の家だったが、
あの時代の普通は、食卓テーブルか座卓だったから、
珍しかったし、オシャレだったと思う。

着ている服を見て、部屋の中を見て、
「オシャレだ」と感じるのは、
見慣れていないものに対して感じる感覚だ。
だから、日本的じゃない雰囲気、家具、小物、
そしてそのコーディネートを目にした時に
思わず「オシャレだ」と言ってしまうのだ。
逆に、外国人は、日本人がオシャレと感じないもの対して、
「オシャレだ」と感じるのだろう。
"オシャレ"は、日常的じゃない、奇をてらっているものに対する感覚。
そのため、見飽きたら感じなくなる。

いくら、奇をてらっていても
オシャレにはどうしても見えないものがある。
それは、穴の開いた破れたデニムのコーデ。
デニム以外の服やメークや髪や身体が美しくなければ、
オシャレとは程遠く感じる。