昨日の夕方に見た太陽は、
薄茶に煙った空の真ん中で、
ぼやっと明るくなった灯りのようだった。
今日はどんな具合かな?と
スマホをいじっていたら、大きな音が鳴り出した。
大地震かな?と思ったら、
あの国からのミサイルのJアラートだった。
丈夫な建物や地下に避難してくださいと言われても、
この木造の部屋にいるしかなく、
ドキンと痛んだままの心臓を抱えて、テレビに見入っていた。
どの局も、同じ内容。
日本国民は、毎回毎回こんな恐ろしい思いをさせられているのに、
我慢しているしかないのかな????
ゴミ出しに外に出た時に聞こえたヘリコプターの音さえ、
ミサイルだと思った。
カラスもやけに騒いでいて、不吉だった。
数十分後、落下した、とのニュースが流れた。
いつもの穏やかな日常に戻った。
昨日の明け方の夢、
私が号泣していると、父が「どうしたんだ?」と
ドアを開けて言った。
私のことを心配して声をかけるなんて無かった。
一緒に住んでいる期間もそんな長くなかったし。
性格的にとても似ていて、ホントに合わなかった父親だった。
目が覚めると少し涙が出ていた。
夢の中で泣いていた理由は、わからない。
でも、私の不安定な生活を心配してくれているのだろうと思った。
他界して10年以上過ぎていた。初めての訪問だった。
そしてその日は、父の月命日だった。
生活の不安、世の中の不安、不安ばかりだ。
だけど、なんだろう、
現実に守ってくれるわけではなくても、
心強いというのは、
やはり"親"というものなのかな。