想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

禍はいつも西の方からやってくる

昨日の夕方に見た太陽は、
薄茶に煙った空の真ん中で、
ぼやっと明るくなった灯りのようだった。
今日はどんな具合かな?と
スマホをいじっていたら、大きな音が鳴り出した。
地震かな?と思ったら、
あの国からのミサイルのJアラートだった。
丈夫な建物や地下に避難してくださいと言われても、
この木造の部屋にいるしかなく、
ドキンと痛んだままの心臓を抱えて、テレビに見入っていた。
どの局も、同じ内容。
日本国民は、毎回毎回こんな恐ろしい思いをさせられているのに、
我慢しているしかないのかな????
ゴミ出しに外に出た時に聞こえたヘリコプターの音さえ、
ミサイルだと思った。
カラスもやけに騒いでいて、不吉だった。

数十分後、落下した、とのニュースが流れた。
いつもの穏やかな日常に戻った。

昨日の明け方の夢、
私が号泣していると、父が「どうしたんだ?」と
ドアを開けて言った。
私のことを心配して声をかけるなんて無かった。
一緒に住んでいる期間もそんな長くなかったし。
性格的にとても似ていて、ホントに合わなかった父親だった。
目が覚めると少し涙が出ていた。
夢の中で泣いていた理由は、わからない。
でも、私の不安定な生活を心配してくれているのだろうと思った。
他界して10年以上過ぎていた。初めての訪問だった。
そしてその日は、父の月命日だった。

生活の不安、世の中の不安、不安ばかりだ。
だけど、なんだろう、
現実に守ってくれるわけではなくても、
心強いというのは、
やはり"親"というものなのかな。