明日退院予定だというのに、
お腹の痛みで動けなく、ほぼベッドにいる。
入院前、卵巣腫瘍の
腫瘍部分だけ取ると思っていた。
手術前の主治医の話で
左の卵巣と卵管も取ることを知った。
片側に腫瘍が出来ると
反対側にも出来やすいということや、
60代という年令では
機能していないのに、
卵巣ガンのリスクだけがある右側も
一緒にとることになった。
その決断まで、数分間。
今まで私のお腹にあり、
子供を産むこともしないままの
卵巣という身体の一部とのお別れに
しんみりしていた。
その寂しさをわかるはずのない
20代の看護師さん達に
乳房を取る100分の1の寂しさと話した。
卵巣は見えないことを思うと、
乳房と違って、実際は、
1000分いや10000分の1かも。。。
老いの哀しみに少しずつ慣れ
立派な高齢者になっていく。
夜勤の若い看護師さん達の
高い声の雑談にイラっとするあたり
まだまだ未熟だね。