休日を涼しいカラオケボックスで過ごそうと思ったが、
仕事疲れと連日の暑さ疲れで、
部屋で過ごすのが最良と考え、部屋に籠ることにした。
押し入れからサーキュレーターを出し、
ステンレスマグカップに氷と麦茶を入れ、
保冷剤2コをタオルにくるんで首に巻き、
会社から借りてきた『エキスペリメンツ7』を読む。
最高気温に達した時には、
買い置きした"アイスの実"グレープフルーツ味を食べる。
この夏、何袋、買っただろう。
机に腕を置いただけで、汗で濡れて紙が波打つ。
そんな時、遠い高校三年生の夏を思い出す。
受験勉強をしなければならない時に、
4畳半のアパートで(その時すでにひとり暮らし)
文化祭で発表する劇の台本を書いていた。
台本書きが好きというより、
誰もやろうとしないから、私が引き受けた。
台本書きから、監督から、照明から、音響から・・・
誰もしないなら、誰も出来ないなら、私がする!
というところ、変わっていない。
損なのか、得なのかわからない。そういう性分なのだ。
今の職場でも、そうだ。
入居者の方から、いろんな依頼を受けやすい。
その分仕事が増え、忙しい思いをする。
そのために手を付けられず残っている仕事を見て、
「ちゃんと仕事をしてほしい」と影で言う30代の責任者代行。
彼女は、仕事が出来るオーラを出そうとしているが、
気負い過ぎて、空振りが多い。
昔の私もそうだったかも…なんて理由で
彼女の生意気さを寛大な気持ちで許している。
サーキュレーターは、扇風機と違う。
生温い風が来るだけだ。
短い北海道の夏には、エアコンも扇風機も不要だ。
(あるに越したことはないが)
とにかく今日は、じっと暑さに耐えて
この厚い本を読み切ろう!