ホント言葉って、難しいと思った出来事。
前の職場でのこと。
洗浄部門に定年退職後の男性がいた。
その職場自体、忙しさのせいか、
「ありがとう」とか「お願いします」とかの声が少ない、
殺伐とした職場だった。
とくに洗浄部門は軽んじられている感じで
誰も何も言わないで、ボンボン汚れ物を置いていくのだ。
私は、目が回るくらい忙しい中でも、
「お願いします」と発していた。
すると彼はある時、
「返事が出来ないこともあるから、
何も言わないでいいよ」と言った。
私は、長く話せない状況の中で、こう応えてしまった。
ただ言ってるだけだから!
それから彼の態度は一変してしまった。
それまで声かけあってやってきたのに。硬い表情に変わった。
私の仕事に協力してくれることもなくなっていった。
今の職場で、入居者様からいろんな物を頂く。
それは私が行ったサービスに対して。
お菓子、野菜、ケーキ 手作りの物、またある時は、茹で卵・・
頂く度に恐縮してしまう。
だって、コンシェルジュの仕事は、管理費の中に入っていて、
高いお金を支払っているはずなのだ。
だから、何も要らない。
でも気持ちが済まないのだろう。
毎日何かしら頂き物を持ち帰っている私(達)
でもここでお礼の言葉と共に差し出された物を
押し返しながら、こう言っては絶対にいけない。
仕事ですから
またどういう誤解をされてしまうかしれないから、
有り難く頂戴することにしている。