想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

通帳の、このページ

特別支給の老齢厚生年金の入金日だったので、
通帳記帳に行った。
出てきた通帳のページを見たら、一瞬、時が止まった。
そこに慰労金の数字があった。

私がコロナ対応従事者の慰労金の対象であると
支配人から連絡が来たのは、10月末だった。
勤務場所の大学病院でコロナ患者が入院した日から
6月30日までの間に勤務日数が10日以上あるというのが
条件だから、ギリギリ対象になったようだ。
職種を問わず一律、(ここの場合は)最大金額が支給される。
ということは、たまたま厨房でバイトしていた大学生も対象になる。
危険な最前線で働いていた医療関係者と同じ金額。
売店の人も清掃・事務・給食等々も・・
世の中理不尽と不平等だらけだ。

私も幸運な一人と思っていた。
でも今の職場、サ高住でコロナ対応で大変な思いをした。
濃厚接触者で社員が休む中で。
ここには7月末に入社しているため、
労金の対象とはならない。
コロナ対応などほとんどしていない他の社員やパートが
一律5万円の申請をしている中で、
私は対象外だった。
でも、前の職場から頂けるはず・・
そう信じて待った。
労金が入ったら、あれを買おう、これをしよう、
そんな期待も日が経つうちに消えて行った。
待てども待てども入金にならない。
きっと誰かの判断で対象外になったか、
申請漏れでもしたのかもしれない・・

そして、
やっと、
入金を確認した。

200,000

これから、またやり切れない思いをすることがあったら、
通帳のこのページを見よう、と思った。