想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

臓器の値段

入院した病院から診断書が届き、
保険会社へ給付金請求をした。
あとは入金を待つだけだ。

入院部分は、8日間だから、65000円だと思う(短期、女性特約付き)
問題は手術部分だ。
手術は、その手術によって、
日額×10倍、20倍、40倍の額になる。
卵巣腫瘍で腹腔鏡手術をして、
卵巣全摘(両方)の場合、何倍になるのだろう。
日額を5000円とした場合、
10倍なら、5万円という額。ちょっと哀しい。
大切な臓器を失ってそんなものか、と。
ありえないけれど、40倍なら20万円。
こうなると大切な臓器を売って手に入れたようで、
これもまた哀しく、複雑な気持ち。
20倍なら、10万円。一番納得のいく額だ。
もし生検の結果が悪性だったら、もっと高額になったようだが、
幸いにも良性だった。

姉は悪性だったために、支払い額が8万程度なのに、
給付金が80万円だったと言っていた。
悪性と聞いてショックで落ち込む傍らで、
夫である義兄が思いがけない高額に喜んだと言う。
発作的に喜んで笑ってしまったのだろうけど、
姉の怒りは、当然だ。
今は、再発せずに元気で暮らせているからいいものを。

今回、私は良性で高額にはならないけれど、
悪性だったらやっぱり、
お金より、健康な身体がほしいと思っただろう。