想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

私のコンシェルジュ像

入社してすぐの時から、
何かと話しかけてくれた入居者の方(男性・90才)が、
自主制作した本というか自分史の文集を貸してくれた。
私自身、作文が好きだったので、借りて読んでみることにした。
年令を感じさせないとてもいい内容だった。
感想を伝えるにも、その方は耳が遠い。
また、仕事中長く話すことが出来ない。
それでパソコンで大きな文字で打った感想文を添えて返した。
それから、たまたま昔撮った写真(その方の出身地の)も付けた。
写真の方を喜んでくれると思った。

ところが、感想文の方を物凄く喜んでくれて、
瞬く間に他の入居者様にも知れ渡り、
お褒めの言葉をたくさん頂いた。「文才がある」と。
(いやいや、素晴らしいのはこの文集を書いた方なんだけど・・)
それがきっかけで、気安く話かけてくれる方が増えた。
入社して一ヶ月半で、コンシェルジュとして
少し存在を認められたようでうれしかった。

ここは、去年の途中から管理会社が変わり、
体制が定まっていない。
そもそもサ高住は、介護の必要が無い方ばかりのはずなんだけど、
実際は、そうではないのだ。
高齢者ということで、いつ何が起こるかしれない。
入社時にコンシェルジュはこうあるべきという指導も無かった。
介護の資格を持っていない人もいる。
内情は、パートに対しても丸投げされているように感じる。
介護経験の無い(資格はある)私が、手探りしている。
職場の先輩は、「親しくなろうとしなくて良い」
とか、あまり親密になるなと忠告してくれる。
影でどういうことを言われるかしれないからと。
でもそれは、どこの職場もそうだと思う。
私は、何を言われても構わない。
ある程度、入居様との距離を近くしないと信頼されないと思う。

だからといって、ただの"話し相手"を目指しているのではない。
緊急事態が起きたら、
(落ち着いて最善の行動が出来るように…)
勤務時間内は、ずっとそれを思っている。
それが一番重要だと思うから。。。。