入社してすぐの時から、
何かと話しかけてくれた入居者の方(男性・90才)が、
自主制作した本というか自分史の文集を貸してくれた。
私自身、作文が好きだったので、借りて読んでみることにした。
年令を感じさせないとてもいい内容だった。
感想を伝えるにも、その方は耳が遠い。
また、仕事中長く話すことが出来ない。
それでパソコンで大きな文字で打った感想文を添えて返した。
それから、たまたま昔撮った写真(その方の出身地の)も付けた。
写真の方を喜んでくれると思った。
ところが、感想文の方を物凄く喜んでくれて、
瞬く間に他の入居者様にも知れ渡り、
お褒めの言葉をたくさん頂いた。「文才がある」と。
(いやいや、素晴らしいのはこの文集を書いた方なんだけど・・)
それがきっかけで、気安く話かけてくれる方が増えた。
入社して一ヶ月半で、コンシェルジュとして
少し存在を認められたようでうれしかった。
ここは、去年の途中から管理会社が変わり、
体制が定まっていない。
そもそもサ高住は、介護の必要が無い方ばかりのはずなんだけど、
実際は、そうではないのだ。
高齢者ということで、いつ何が起こるかしれない。
入社時にコンシェルジュはこうあるべきという指導も無かった。
介護の資格を持っていない人もいる。
内情は、パートに対しても丸投げされているように感じる。
介護経験の無い(資格はある)私が、手探りしている。
職場の先輩は、「親しくなろうとしなくて良い」
とか、あまり親密になるなと忠告してくれる。
影でどういうことを言われるかしれないからと。
でもそれは、どこの職場もそうだと思う。
私は、何を言われても構わない。
ある程度、入居様との距離を近くしないと信頼されないと思う。
だからといって、ただの"話し相手"を目指しているのではない。
緊急事態が起きたら、
(落ち着いて最善の行動が出来るように…)
勤務時間内は、ずっとそれを思っている。
それが一番重要だと思うから。。。。