想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

サ高住で暮らすということ、働くということ

サ高住のコンシェルジュになって一ヶ月が過ぎた。
どんな仕事なのか、どういう動きをしたらいいのか、
わかりつつある、という段階。

そもそもサ高住とは、どんなものなのか。
「介護の必要の無い高齢者(60才以上)のマンション」
簡単に言えばそういうことで、
コンシェルジュというのは、そこの管理人のようなもの。
サ高住というのは、高齢化が進む中
近年になって生まれた住宅だ。
コンシェルジュという仕事のあり方も手探りで、
働きながら模索中と言う感じで、
まだ確立していない仕事のように思う。

でも、サ高住が出現した理由を考えると、
はっきりとした役割がわかる。

サ高住の出現理由・・・
それは、面倒な家事をしないで済む楽な暮らしを望む
元気な高齢者が増えたため?
そうではない。
体の機能の衰えに伴って、生活していく不安は大きくなる。
一番の不安は"孤独死"だ。
単身であれば尚のこと。
見守って貰える高齢者専用のマンションが
あったらいいのに、という声から誕生したのだろう。

私は、サ高住で働くと決まった一ヶ月前、
単純にお金持ちの高齢者のお世話と考えていた。
確かに現役時代、全国を飛び回っていた
企業戦士のような方もいるが、
多くは、都会に住む子供が田舎に残した親を
近くに住まわせたいと呼び寄せられた入居者様が多い。
高額な月々の支払も本人の年金だけというより、
子供達に支援してもらいという形だ。
「お金持ちの高齢者が住むマンション」というのとは、
ちょっと違うことがわかってきた。

コンシェルジュの仕事というのは、
そういった背景を持つ入居者様に寄り添い、
孤独死の不安を軽くするというところが
本来の役割と感じている。