サ高住のコンシェルジュになって一ヶ月が過ぎた。
どんな仕事なのか、どういう動きをしたらいいのか、
わかりつつある、という段階。
そもそもサ高住とは、どんなものなのか。
「介護の必要の無い高齢者(60才以上)のマンション」
簡単に言えばそういうことで、
コンシェルジュというのは、そこの管理人のようなもの。
サ高住というのは、高齢化が進む中
近年になって生まれた住宅だ。
コンシェルジュという仕事のあり方も手探りで、
働きながら模索中と言う感じで、
まだ確立していない仕事のように思う。
でも、サ高住が出現した理由を考えると、
はっきりとした役割がわかる。
サ高住の出現理由・・・
それは、面倒な家事をしないで済む楽な暮らしを望む
元気な高齢者が増えたため?
そうではない。
体の機能の衰えに伴って、生活していく不安は大きくなる。
一番の不安は"孤独死"だ。
単身であれば尚のこと。
見守って貰える高齢者専用のマンションが
あったらいいのに、という声から誕生したのだろう。
私は、サ高住で働くと決まった一ヶ月前、
単純にお金持ちの高齢者のお世話と考えていた。
確かに現役時代、全国を飛び回っていた
企業戦士のような方もいるが、
多くは、都会に住む子供が田舎に残した親を
近くに住まわせたいと呼び寄せられた入居者様が多い。
高額な月々の支払も本人の年金だけというより、
子供達に支援してもらいという形だ。
「お金持ちの高齢者が住むマンション」というのとは、
ちょっと違うことがわかってきた。
コンシェルジュの仕事というのは、
そういった背景を持つ入居者様に寄り添い、
孤独死の不安を軽くするというところが
本来の役割と感じている。