想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

ゴミ拾いとピクニック

高齢者の孤立や孤独死対策として、
オシャレなカフェに集まって食事してもらう
という取り組みを見た。
発案者は、高齢者の心理や
孤独を好む人を理解していないと思った。

社交性は、大人になるつれて
変わっていくものではなくて、
根本的には、子供の頃のままだと思う。
つまり、自分から話しかけたり、
他人に調子よく合わせたり、というのが出来ない人は、
大人になっても無理しなければ出来ない。

サ高住で働いている時、
入居者の方々の若い頃が見えると思った。
いつも同じメンバーで同じ席に座り、
他人の噂話をしているグループがあったり、
他人は他人という感じで、単独行動をする人。
異性と親しくする人を陰で悪く言ったり、
やきもちを焼いたり。
高齢者の住宅のはずが、まるで学校だった、
とは、言い過ぎだろうか。

孤立している人は、人との関わりが面倒で、
一人が心地よくて一人でいるというのもある。
そういう人を無理にカフェに集めて
食事させようという取り組みは、
表面的には、孤立対策をしているようだけれど、
成功はしないと思う。

こんな方法はどうだろう。
公園や町内のゴミ拾いをして貰い、
その後、屋外でピクニックのように、
芝生に座って軽く食事をするという流れ。
協力して作業を行うことで、
見ず知らずの人が少しは近く感じられ、
その後だと、自然の中で食べながら
自然におしゃべりが始まるのではないかと思う。