想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

出逢い、いろいろ

昨日は、思っていた通り、
最後の挨拶は無し、今日が最後という話も無し。
彼女は、最後でも、何の寂しさも感じない存在なのだ。
彼女は、メインの住宅の責任者Nも今日が最後と言い出した。
「そうなの、寂しくなる」とか私が言うわけがない。
責任者Nのイメージは、普段目を合わして挨拶もしないくせに、
時としてまっすぐに目を見て、大きな声で文句を言う。
鬼のような顔で。

あなたに(あなた達に)会えなくなって、
私は、うれしい。。。。。

こんな出逢いもあれば、こんな出逢いもある。

もう10年以上も前のこと、日本縦断の旅に出て、
一人で福岡から北上してきて、
八戸からフェリーで北海道に帰る時、
同年代の八戸の女性に出会った。。
彼女は、だんなさんを亡くしてから、
引きこもりがちになり、
それがあまりに長く続いたために、
娘さんからも見放されていると悩んでいた。
勇気を出して、富良野に住んでいる娘のところに
会いに行くところだった。
初めての北海道に行く不安と、
娘が自分を受け入れてくれるかの心配で怯えていた。

自家用車の一人旅で
日本縦断をしてきて帰路に着いた私は、
自分の経験から娘の気持ちを話した。そして強く言った。
「娘は、母親を見放したりはしないよ」

フェリーが苫小牧に着いたので、
自家用車に乗り込んで発進しようとしたら、
遠くから彼女が追いかけて来て叫んでいた。
あなたに会えてよかった!!

名前も知らない。でも、忘れられない出逢いだった。