北海道では、運動会の季節。
学校行事の中ではどちらかというと、
憂鬱な方に入っていたのは運動会。
体育の時間に輝いて見える子と
教室で大きな態度の子がいて、
私は走るのが遅かったので、
どちらかというと、後者だった。
どうして遅かったのか?
運動神経が…というより懸命に走らなかったから。
頬っぺたが揺れるのが恥ずかしかったからだ。
小学生にして、すでに自意識過剰。
運動会で楽しみだったのは、
競技より、フォークダンスだった。
好きなコが近づいて来るとドキドキして、
いざ来ると、恥ずかしくて
すぐに手を繋ぐことが出来なかった。
走るのは嫌いだったけれど、
徒競走で走った後に賞品が貰えるが楽しみだった。
花模様の中に「一等賞」「二等賞」
「三等賞」「参加賞」の文字のある
赤いスタンプが押された大学ノート。
ノートは同じもの。
真剣に走っていないくせに、
一位になって、一位の先生にテントまで連れられて
賞品を貰ってみたいと思っていた。
最近では、順位を付けない学校もあるらしいが、
順位をつけない競争ってなんだろう???
いつも参加賞だったけど、
あの大学ノート、うれしかったナ。