1万円生活チャレンジは、始めて10日めで断念した。
物価高のこのご時世だし、好きなコーヒー豆と牛乳だけで、
1ヶ月6000円位になるのだから、2万円でも厳しいくらい。
考えが甘かった。
初回認定日でハローワークに行った。
サイクリングロードを歩きながら、
見上げた空は、とても青くて気持ち良かった。
そんな時思い出すのが、映画『太陽がいっぱい』の
アラン・ドロンのセリフ。
青空を見上げ清々しい顔で呟くのだ。
「太陽がいっぱいだ」と。
追手の刑事がすぐ傍まで来ていることに気づいていない彼。
小学生の私は、何とも言えない怖さを感じていた。
ときどき、こんなふうに青空を見上げて
「太陽がいっぱいだ」と思う時、
この後にきっと、どん底に落ちるのだ、
と条件反射的に思うようになった。
とは言え、
次回2回目の認定日まで、1ヶ月以上あり、
それまで求職活動は1回だけで、その後から支給が始まり、
再就職手当を貰える期間に
なんとか就職先を見つけてしまえば、
失業期間の生活費は、補えるんじゃないかと、
調子のいいことを考えている。
新しい『ねんきん定期便』を見たら、少し増えていたし。
米寿を迎えた母は、弟とパークゴルフに行けるくらい元気だし。
私は、多少健康に不安はあるけれど、元気だし。
いい友達が二人いて、たっぷりある時間は、
カラオケやお店巡りや読書をしていられるし。・。・。・。
・・・こんなふうに、呑気に楽しく暮らしている。
ああ、太陽がいっぱいだ。