想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

夢の続き

本を買わない派(買えないだけ)の私でも、本屋には行く。
面白そうな本はないかなあ~と物色していたら、
形が変な文庫本を見つけた。

測ったみたら、横の長さが10㎝だった。(普通は10.5㎝)
最近、こういう形のが出てきているようだ。
その変わった文庫本の中に
銀色夏生」を見つけ、衝動買いしてしまった。

銀色夏生・・・
私はずっと「ぎんいろかせい」と読んでいた。
正しくは「ぎんいろなつを」だった。
女性ということも、40年以上経った今初めて知った。

彼女は、私の同期生、と勝手に思っている。
昔『詩とメルヘン』という投稿作品を集めた雑誌があった。
絵が得意で文章を書くのが好きだった私は、
採用される日を夢見て、投稿し続けていた。
銀色夏生もあの頃は、ただの読者だったが
彼女は、何度も採用されていた。
私は、雑誌のあとがきで、
「最後まで候補に残った作品」に
名前が1回載ったのが最高位だった…

あれから私は、20代前半で絵を描くのを辞め
詩(詞)は、恋をしなくなるとともに、書けなくなった。
夢は、続けていくことで叶うものだと思うけれど、
続けている人のほとんどは、夢のままで終わる。
だったら、早いうちに他のことをやった方がいいと考える私は、
器用貧乏の道まっしぐら。

買ったこの本のタイトルは、
『私たちは 人生に翻弄される ただの葉っぱ なんかではない』

なんて素敵なタイトル。
簡単な言葉でこんなにキラキラさせられるなんて。
やっぱり、才能の大きな差を感じた。

私は、今度、川柳のサークルに入ろうと思う。
短い言葉遊びも楽しそうだから。