想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

貰って一番うれしい物は

サ高住で働いていると、貰わない日は無い、と言っても
過言ではないくらい、入居者の方からよく貰う。
一番多いのは、お菓子。
今まで頂いた物は、他には、
知人から貰って食べきれない果物やパン、
ティッシュケースなどの手芸品、
使わないからと新品に近い高級バッグ、
たまに商品券(金券は出来る限り断っている)
手料理などなど。

手料理は、有難い物ばかりじゃない。
手料理をくれる方は、料理上手な方が多いから、
ほとんどの場合うれしいのだが、
こないだ初めて迷惑と思った。

その方は、80代の男性。
おでんを大量に作ったから、かぼちゃの煮物を作ったから、と
私にあげると言う・・・
その方は、足が不自由で手も震えていて、
料理をすることがあるんだ!?と思ったが、
他人にあげようと思うくらいなのだから、
意外と上手なのかもしれないと思って有難く頂いた。

ところが、渡されたおでんは大量で
ジップロックに雑に入れられ、汁が漏れていた。
大根は、中まで煮えていなく、食べれたものじゃなかった。
かぼちゃの煮物は、水っぽくて美味しいとは、お世辞でも言えない。
全体的に、ハッキリ言うと、”汚くて食べられない”感じ。
たぶん他のコンシェルジュは誰も、
その方からの手料理を受け取ってはいないだろう。
普段からの八方美人的な自分の優しさを後悔しながら、
食べ物を捨てない私が、初めて捨てた。
心苦しい気持ちもあったが、大量に作って余った物を
他人にあげようとする無神経さに呆れていた。
(過去に、お礼と言って頂いたものを食べて、
食中毒になったことがあったのを思い出した)

貰って一番うれしいのは、読み終わった雑誌。
好きな雑誌『暮らしの手帖』を毎回くれる方がいる。
こういうのが一番、気軽に頂けてうれしい。