想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

捨てられた写真

汚いゴミステーション内で、分別出来ていないゴミの仕分け。
サ高住のコンシェルジュ・・
コンシェルジュって名前はカッコイイけれど、
こんなこともする。

ダンボールの中に大量のアルバム、写真を見つけた。
誰が捨てたのか確認するために、写真を一枚一枚見た。
なにせ入居者は高齢者、
若い頃と顔が変わっているから、なかなかわからない。
そして漸く見つけた。
入居されて間もないご夫婦のだった。

その大量の写真を前に、
こんな大切な(?)大量の写真を
どんな思いで捨てたのだろう・・
本当に捨てていいのか?確認しようと思った。
いやいや、要らないから捨てたのだ。
写っている笑顔に、心が痛んだ。
ホントに、どんな思いでこんなに捨てることにしたのだろう。
終活という言葉が浮かんだ。

私は片付けが大好きで、よく物を捨てる。
これでもかという位捨て切っても、
まだ捨てるものを見つけまた捨てる。
昨日もファイリングしていた家計簿や光熱費の控え、
ボーリングの点数記録等々を見つけ
個人情報の部分は、細かく切り裂いて袋に入れた。
こんなもの取っておいても見ることなんてほとんど無いのに。

途中、自分の顔を見るのが怖かったが、
古いアルバムを開いてみた。
あれ?今とそんなに変わらない顔じゃないか!?
ああ、美人じゃなくて良かった。
老化しても変化が小さくていい。

雑がみで重くなった袋を持ったら、なんだか心がスッキリした。
これからの生活に、あるのは未来のみ。
過去なんて要らないんだ。

ご夫婦は、どんな気持ちだったのだろうか。。。。