家にじっとしていると「ヘンになりそうになる」という母は、
社交性があり86才だというのに、
家に籠ることもなく、それはいいのだが・・
私のシフトが出るとすぐに、
こちらに来る予定を入れていた。
母は、買い物に…いや、都会(?)に来たくてしょうがないのだ。
今朝、母から電話があり、
昨日の疲れが残っており、空も曇っているので、
今日は「行かないことにする」と言った。
昨日、外出して疲れている母が「どうしょうかな」と言っていたので、
「明日の朝、決めたらいい」と私が言っていた。
やはり、止めることになったか。
年老いた母に、寛大な私。
子供の頃から、遊びに行く予定を
突然「やっぱり止めた!」と言い出す母だった。
子供の私は、怒り狂ったものだった。
あれから何十年経っても、母は変わらない。
「やっぱり止めた」の”恐怖のドタキャン女”だ。
最近では、母との予定は、楽しみにしないことにしている。
高齢者だから、少しでも体調が悪い時は、
無理させたくないということもあり。
母のドタキャンで、
大切な休日がまるまる自分のものになった幸運な私は、
大掃除をしよう!と考えた。
それにはまず、雑巾がいる。
ところが、一枚くらいしかないので、
要らなくなったフェイスタオルで作ろうと思い立った。
糸は、小学生の頃のもの、小学生の私の字の名前がある。
一針一針刺していくと、タオルの柔らかい感触で
縫いぐるみを作っている錯覚に陥った。
3枚作り終わった。
捨てようと思ったフェイスタオルなのに、
愛着が湧いて、使うのが惜しくなった。
100均に行けば、簡単に真っ白いのが手に入る。
でもあれは汚れたら、すぐ捨ててしまうだろう。
自分で作った雑巾は、捨てられない気がした。