50代後半の頃、若作りしているつもりもないのに、
服装が若い、と言われたことがあった。
どんな服を着たらいいの?と聞くと、
「周りの人(おばさん達)のような」、と言った。
低身長のために、子供っぽく(よく言えば若く)見られ続け、
それはコンプレックスでもあった。
年相応の服装というのは、どういうものか考えてみた。
高齢者女性の服装のイメージは、
少数派のオシャレな人を抜かして、
一般的に、”ゆるゆるの服””ボヤッとしている配色”、
反対に(柄物を合わせていて)”クドイ”だ。
高齢者とは言っても、
サ高住の入居者の方々の多くは、オシャレだった。
裕福だから、高い服を着ていた、というのではない。
どの方に聞いても、「昔の服」と言う。
新しい服、流行りの服を買っていないのだ。
昔買った質の良い服を長く着続けているのだろう。
流行というのは、若い人のためにある。
身体の線が崩れ、髪も顔も変わった年代の人が
取り入れても似合わないのだ。
”若々しい”か”若作り”かは、
よく見るシャツを出す着方でわかる。
「シャツを出している」という印象になる人は、若々しい。
「シャツが出ている」という印象になる人は、若作りだ。
だらしなく見えるだけだから、無理をしない方が良い。
母には、「柄物を合わせるな」とか、
「ポイントになるような色を入れた方がいい」
とかファッションアドバイスをする。
でも、自分は・・年相応の着こなしの模索中だ。
今思っているのは、体型を誤魔化す着方。
それは”ゆるゆるの服”を着るというのではなく、
配色で視線を誤魔化すということ・・・・
きっと友人は言う。「誰も見ていないよ」
そうかもしれない。
でも、どうでも良くなったら終わりだ。