想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

高層階に住む人々

高級住宅街にあるサ高住のM住宅への通勤途中に見かける人々。
昼間は、おしゃれな装いでランニングする人、
犬の散歩をする人が多い。
皆裕福で、ゆとりのある生活を
送っている人ばかりのように見える。
夜は夜で、カーテンをしていないリビング、
中の生活が丸見えだ。
都会で優雅な暮らしを送っているように見える人達。
(ほんとは、この場所に憧れて、
田舎から移り住んだ人かもしれないが)
高層階に住む人々は、
下を見下ろしながら、優越感とか幸せとか
感じているのだろうか?といつも考えてしまう。

なぜか羨ましい、という気持ちにはならない。
だって、私は高所恐怖症だし、木造が好きなのだ。

実家は、私が小学校に入った時に新築している。
古い家、狭い家に住む友達からは、
羨ましいと思われていたかもしれない。
その後もう一回新築している。
実家はいつも"古い家"ではなかった。

私は、親元を離れ、ずっと賃貸アパートで生活している。
一度鉄筋コンクリートのマンションに住んだが
心にも体にも馴染まなかった。
私には、木造の家が合うようだ。
今のアパートは、築30年位になる。
帰ってきて室内を眺める度に、いい部屋だな~と思う。
最初に一人暮らしを始めた16才の時のアパートが4畳半。
あの古いアパートが出発点だ。
あれが比較基準なのだから、当然かもしれない。

人には、その人に適した生活空間の"範囲"というものがあると思う。
その範囲を超えた時、幸福感が感じられなくなるのでは?
私が高級高層マンションに住んでも幸せは感じないだろう。
私がほしいのは、今の暮らしの"範囲"と、"自由"だけなのだから。