図書館で3冊返却し、3冊借りる。
最近はこのパターンになっている。
借りるのは、文庫本。
理由は、軽いから。
歳を取ると、荷物を軽くすることをまず考える。
図書館の文庫本の書棚の前で、
メガネをかけないで本を探す。
微かに見えるタイトルと表紙の絵の感じで選ぶ。
後ろの簡単なあらすじを読まないから、
たまに間違って、嫌いな怖い話を選んでしまう。
部屋でメガネをかけて確認すると
同じ本を借りてしまったことに気づき
後悔することもある。
文庫本1冊でも、無駄になった重さは重い。
図書館のマイページで履歴が見られるといいのにと思う。
"新潮文庫の100冊"というのがある。
なんて魅力的なキャッチフレーズだ。
全部買ったら、いくらになるのだろう。
読んだ本も含まれているから損のように思うが、
何度も読んでみる価値のあるものが、
きっと選ばれているに違いない。
テレビを観ていて、ツマラナイと思ったら、
すぐ近くにある文庫本を開く。
そういうことがとても増えて来た。
文庫本は軽いから、テーブルに置かなくても読める。
ここ数年で読む本が小説に変わった。
どれだけの(登場)人物と出会い、
どれだけの人生を見て来ただろう。
返却する時は、親しくなった人との別れのよう。
"新潮文庫の100冊"は、
手に入れることは出来ない(経済的に)
その代わり、私には"図書館の60000冊"がある。