想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

文庫本3冊


図書館で3冊返却し、3冊借りる。
最近はこのパターンになっている。
借りるのは、文庫本。
理由は、軽いから。
歳を取ると、荷物を軽くすることをまず考える。

図書館の文庫本の書棚の前で、
メガネをかけないで本を探す。
微かに見えるタイトルと表紙の絵の感じで選ぶ。
後ろの簡単なあらすじを読まないから、
たまに間違って、嫌いな怖い話を選んでしまう。

部屋でメガネをかけて確認すると
同じ本を借りてしまったことに気づき
後悔することもある。
文庫本1冊でも、無駄になった重さは重い。
図書館のマイページで履歴が見られるといいのにと思う。

"新潮文庫の100冊"というのがある。
なんて魅力的なキャッチフレーズだ。
全部買ったら、いくらになるのだろう。
読んだ本も含まれているから損のように思うが、
何度も読んでみる価値のあるものが、
きっと選ばれているに違いない。

テレビを観ていて、ツマラナイと思ったら、
すぐ近くにある文庫本を開く。
そういうことがとても増えて来た。
文庫本は軽いから、テーブルに置かなくても読める。

ここ数年で読む本が小説に変わった。
どれだけの(登場)人物と出会い、
どれだけの人生を見て来ただろう。
返却する時は、親しくなった人との別れのよう。

"新潮文庫の100冊"は、
手に入れることは出来ない(経済的に)
その代わり、私には"図書館の60000冊"がある。