想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

高齢者向け収納

収納というと、キレイに並べたり、
ラベルを貼ったりする方法を
思い浮かべることが多いと思う。
でも、歳を取って片付けることが
出来なくなった高齢者は、子供と同じ。
一時的に片づけてあげても、すぐに元の状態に戻る。

収納とは本来、見せるためじゃなく、
使いやすくするためにあると思う。
とくは、冷蔵庫は、期限のあるものを収納する場所。
期限が過ぎたり、腐ったりしたものを
食べてしまわないようにしなければならない。
高齢者は、よく見えないから、期限の確認もしないし、
腐っていることもわからずに食べてしまう。
母も以前、原因不明の嘔吐や腹痛があった。
そのために、冷蔵庫の片付けをするのだけど、
母は、他人に片付けられることに強い拒否反応を示し、
前回は、目を三角にして怒った。
「自分のだけにして!」
また、片っ端から廃棄する様子を見て、
「もったいない!そんなんだから、お金がたまらないんだ!」
と、まるで私の人生まで否定するかのよう・・

実家の冷凍庫を開けると、前回ガラガラにしたはずなのに、
再びごちゃ混ぜ状態に戻っていた。
冷凍庫を開けたまま、探し出すのは至難の業だ。
見つけられないから、物は増えていくばかり。
そこで、袋で仕分けする方法を思いついた。
物が多くなっても少なくなってもいいように、
伸び縮みするメッシュタイプにした。
赤い"かわいい"袋も加えた。
片付けの母のストレスを、かわいい物で誤魔化す魂胆だ。

野菜や果物は、緑色の袋に。肉魚類は、赤い袋に
ご飯や調理済みの惣菜などは、白い袋に。
例えば、(ブルーベリーがあったはず)と思ったら、
緑色の袋を引っ張り出して探し取り出し、
すぐに元の場所に戻すというやり方。

母の健康快適生活のために、試行錯誤は続く。