想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

予想外の展開

除雪の大変さというのは、
雪国に住んでみなければわからないかもしれない。
除雪が大変だから、マンションに住みたいという高齢者。
その気持ちがわかる歳になった。

私は、共同玄関のあるアパートではなく、
昔多かった外階段が付いているアパートに住んでいる。
共同玄関より、一戸建て的な感じがいいと思った。
1Fに車庫があり2F3Fという建物。
同じものが2棟向かい合い、1Fの車庫が向かい合わせになった真ん中に
融雪槽がある(雪を捨てる所。中で解かされ雨水溝へ排出される)

入居した頃、私の棟の住人は、
ほとんど除雪をしなくて、外階段はたまに雪で滑り台状態になった。
危険だから仕方なく、段差を作りに
氷割りをしたこともあった。

また、向かいの3Fの40代位の住人(男)は、
自分の車庫前の除雪を細目にする几帳面な人で、
自分が除雪した後に、向かいの棟の住人が
雪を落とすと、「落とすな!!」と怒鳴る人だった。
それが怖くて、玄関前は積もったままにすることが多くなっていた。
管理会社から、「助け合って(?)除雪をするように」という文書が入り、
今年は出来るだけするようにした。

私は3Fなので、自分の通路の他、
"ついでに"同じ階の人の玄関前と、"ついでに"2Fの廊下全て、
そして1Fに降りる階段まで雪落としをして、
融雪槽に捨てるという作業を一人で行った。
2Fの人は、同じ階の人が自分の所まで除雪してくれたと思ったのか、
2Fの廊下と1Fに降りる階段の除雪をしてくれるようになった。
私と同じ階の人は、私が疲れて除雪をしないままの時、
私の部屋の前まで除雪をしてくれるようになった。
こうして、私の通路は、雪で積もったままということも
階段が滑り台状態になることも、無くなった。

"ついでに"やったことが、こんなふうに自分に返ってくるとは。