想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

消えたかかりつけ医の謎

被せたところが剥がれたのを放置していて、
過去に一年半、通院回数74回で
なんとか残した一本の歯がある。
根に膿がたまり、歯茎の外にまで出来物が出来た。
歯医者に行った時には、
普通の歯医者だったら抜いてお終いになるくらいだった。
H先生は、根気強く治療し
私も根気よく通い、残した歯だった。

去年の秋、知らない歯科医院から、
開院のハガキが届いた。
かかりつけ医の病院と同じ住所だった。
あの病院は、どうしたの?
閉院の知らせも届いていない。
定期検診の予約の電話をかけても、
繋がらないという状態も続いていたが・・・?

長く通っていた歯科医院、
高価な機材を購入したばかりだったのに、
突然閉めるなんてことがあるだろうか?
名前が違うだけで
間取りも、窓から見える景色も、治療機材も、
前と同じままで、迎える人間だけが違う病院。

あの先生は、どうしたの???

放置しておくと、せっかく残した歯を
失いかねないので、勇気を出して電話した。
今月の末に予約が取れた。
予約を入れるのを躊躇っていたのは、
あの先生の消息を知るのが怖かったせいもある。
どうしても、その話になるだろう、
いや、どうしても聞きたい。
コロナで経営が破綻したのか、
先生自身が、亡くなったのか・・・

でもやはり、知るのは怖い。