想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

退職届を書き上げた

今の職場は、突然出社しなくなると言う人が
老若男女問わず何人もいて驚く。
そういうのを最近では"飛ぶ"というらしい。
前もって退職の意思を示すとか、退職願いを出すとかが
常識と思っている私は古い人間だからなのか。
でも私より古い人間が何人も"飛ぶ"のだから、
この職場に、常識的な手続きなんて要らないのかもしれない。

退職届の文書が出来上がった。
自分が常識的な人間であるという、
アピールがしたいだけかもしれない。
あまりに上手く出来たので、
早く提出してしまいたい衝動にかられる。

昨日、新しい責任者Kと言い合いになった。
相手の言う言葉をそのままお返ししたいと思った。
前の責任者NがKに吹き込んだ内容は、
パソコンが苦手だったNの被害妄想と
私への逆恨みと思える内容だった。
でも辞める理由については、ありきたりの
「一身上の都合」「体調不良である」こと以外書かなかった。
辞める人に対して、残る人間が心配しないように
辞める方も、その後の職場のことなんてどうでもいいのだ。

昨日は久々に、なかなか眠れない夜だった。
仕事を辞める…環境が変わる…
母親を心配させる…生活の不安…
何度も経験しているのに、またそんな夜が来るとは。
初めて会社を辞めた時、
大海に一人ぽっちで放り出されたような
底なしの不安に襲われた。
初めて無職になったあの日の夜空、
輝く星を見つめ、怖かった。あの気持ちが、今は懐かしい。

今は、あの20才の時と違う。
数年後にちゃんとした年金の支給(多くはないが)が始まるから、
無収入の生活が長く続かないことがわかっている。
この不安は、ここ数年順調に老後の資金が
増やせるようになっていたのに、
それが出来なくなる不安でしかないのだ。