想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

お金で消えたキモチ

今月、おにぎりの作り置きをして、
コンビニに行く回数を減らしたら、お金が余った。
そして、無駄遣いもしなくなった。
品物を手に取り、要るものか?いちいち考えるようになった。
ほしくてほしくてやっと買っても、
時間と共に、すぐに飽きたり、
必要ではなかった…と後悔することが多かった。
ホントに必要なものって、そんなに無いんじゃないかと
思うようになった。
一回の買い物で20万円使っていた昔の私とは別人。

私が救急搬送の手配をして、手遅れになるのを
防いだと自己満足していた入居者のHさんは、
搬送先の病院で末期のがんが見つかり、
介護施設に転居することになった。
入社してから、娘のように私を名前で呼び
自分史を読ませていただき感想文を渡したり…
他の方より交流の多いNさんだった。

他の住宅勤務の間に転居してしまったら、
お別れが出来ないので、昨日、挨拶代わりにお話しをした。

奥様は残り、Nさんだけ介護施設に入居するとのこと。
家賃などが二倍になり、大変だろうと思った。
「長生きをしたら、息子たちに金銭的に迷惑をかける」
以前そんな話を聞いていたからだ。
ところが、息子さん達からは、お金の心配は要らない、
財産は残さなくていい、全部両親自身のために使ってくれていい、
自分達も、子供達にも、十分なお金があるから、と言われたそうだ。
お金のことを心配させないでおこうという優しさかな?
いやいや、長男もその奥様も次男の方も
外車に乗っている。
ホントに裕福な一族なのかもしれない。

そんな話を聞いているうちに、
お金に不自由のない幸せなNさんとの別れが
それほど寂しくなくなっているワタシがいた。