想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

ロシアとペンギンと

震度4の地震が日本のあちこちで発生している。
TVには、見続けていられないようなウクライナの映像。
コロナも、収束する気配もない。
職場で、入居者の方の身体の不調や不安を聞きながら、
(それはそれで辛いことなのだけど)
私自身が、天国と地獄の間に立っている気がする。

M住宅から借りた本、
よく見ないで手に取った本『ペンギンの憂鬱』は、
ロシア文学で、ウクライナキエフが舞台だった。
なんてタイムリーな。
この本は、優しい文章で読みやすい。
でも、サクサクと読み進められない。
展開がそう面白くない・・というか、
異常で、静か、なのだ。
象徴的で、読む人によって、捉え方が大きく違うだろう。
あまり深読みしないで、感想を述べると、
「えっ?どうなったの??」だ。

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)

ロシア文学に凝っている時期があり、
(それは、高校生から20代までのことで)
中でもドストエフスキーが好きで、
短大の卒論(?)もドストエフスキーだった。
好きな世界史の先生に勧められ、
カラマーゾフの兄弟』を読んだが、
16才の私には、全く理解出来ず、
繰り返し出てくる形容詞”淫蕩な”だけが印象に残っている。
若い頃は、難しいものを好きと言えば、
自分に拍が付く感じがして、
無理して好きだと言っていたのかもしれない。
でもロシア文学には、独特な雰囲気があり、
ヨーロッパやアメリカのとは違い、
わかりにくさが良かったように思うのだが…

今、本ではなく、国がわかりにくい。
わかりにくいと簡単に言いたくないほど。