震度4の地震が日本のあちこちで発生している。
TVには、見続けていられないようなウクライナの映像。
コロナも、収束する気配もない。
職場で、入居者の方の身体の不調や不安を聞きながら、
(それはそれで辛いことなのだけど)
私自身が、天国と地獄の間に立っている気がする。
M住宅から借りた本、
よく見ないで手に取った本『ペンギンの憂鬱』は、
ロシア文学で、ウクライナ、キエフが舞台だった。
なんてタイムリーな。
この本は、優しい文章で読みやすい。
でも、サクサクと読み進められない。
展開がそう面白くない・・というか、
異常で、静か、なのだ。
象徴的で、読む人によって、捉え方が大きく違うだろう。
あまり深読みしないで、感想を述べると、
「えっ?どうなったの??」だ。
ロシア文学に凝っている時期があり、
(それは、高校生から20代までのことで)
中でもドストエフスキーが好きで、
短大の卒論(?)もドストエフスキーだった。
好きな世界史の先生に勧められ、
『カラマーゾフの兄弟』を読んだが、
16才の私には、全く理解出来ず、
繰り返し出てくる形容詞”淫蕩な”だけが印象に残っている。
若い頃は、難しいものを好きと言えば、
自分に拍が付く感じがして、
無理して好きだと言っていたのかもしれない。
でもロシア文学には、独特な雰囲気があり、
ヨーロッパやアメリカのとは違い、
わかりにくさが良かったように思うのだが…
今、本ではなく、国がわかりにくい。
わかりにくいと簡単に言いたくないほど。