想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

楽しい求職生活

失業、無職、と言う言葉からは、
楽しいという修飾語は浮かばないと思う。

新卒で就職した会社を辞めた時、
あの時は、本当に怖かった。
学生でもない、会社員でもない肩書きの無いジブン。
大海に放り出されたようで本当に怖かった。
父がまだ健在で現役の公務員だったので、
親がなんとかしてくれるという甘えが
心の隅にあったのかもしれない。
だから、我慢しきれずにあっさり退職願を出せたのだろう。
まだ学生気分だった。
私の"ありとキリギリス生活が交互にやっくる人生"は、
あれから始まった。

転職を繰り返すというのは、性格的に飽きっぽいとか、
我慢が足りないからだろうとずっと思っていた。
振り返ってよくよく考えてみると、むしろ、
「真面目過ぎる」、「頑張り過ぎる」、「我慢し過ぎる」
という面が原因なのではないかと気づいた。

会社を辞めたら、無職ということに引け目を感じ、
毎日毎日求人検索をしたり、資格取得の勉強をしたり、
反省したりの苦しい日々を過ごしていた。
そんな思いをして過ごしたものだから
新しい職場では、それはもう頑張り過ぎるくらい頑張る。
周りで不平不満や悪口を言いながら働いている人の横で、
寡黙に(健気に)働き続ける。
そうして身体や心を壊して、辞めざる負えなくなるのだ。
だから、仕事が出来ないという理由で辞めさせられたことなど
一度もなかった…

求職生活を楽しんでみたらどうか、と思い立った。
苦しい思いをしてやっと見つけところで、
また苦しい思いをして結局辞めることになるのなら、
楽しい求職生活を過ごした方がいいのではないか?
その方が、新しい職場でも、
「〇〇過ぎる」ことがないだろう。
残り少ない人生だ。
どんなことも楽しみたい。